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【第1部】なぜ人は仕事を辞めるのか?──“続かない”の本当の理由

就職活動を通して、基本的に

誰もが最初に「仕事」を選びます。


専門学校や大学を卒業すれば、

当然のように「働かなければ」と動き出す。


周囲も言います。


「そろそろ就職は?」「いい会社入った?」

「安定してるとこ選びなよ」

「とりあえず仕事しなきゃね」──


このとき、多くの人が

【仕事は生活のためにするもの】と考えます。


「働かないと生きていけない」

「お金を稼がないと生活できない」


だから就職する、だから仕事を選ぶ──


つまり、生活やお金のために働くという発想。


当たり前なのかもしれないですけど

本当に当たり前なのか?




「好きなことを仕事にする」では続かない?



一方で、SNSやYouTubeでは「好きを仕事にしよう」という言葉が並んでます。


「好きなことをして生きていく」「情熱を持てる仕事を」

そんなメッセージに惹かれて、“好き”を軸に職業を選ぶ人も増えだと思います。


実際、それで夢を叶えた人もいます。


しかし

「好きなことを仕事にしたはずなのに、辞めていく人」もまた多いのも事実です。


というか圧倒的かもしれません。


  • 思っていたのと違った
  • やりがいがない
  • 人間関係がしんどい
  • プライベートがなくなった
  • なんのために働いているのかわからなくなった



最初はキラキラしていた“夢”が、

数ヶ月、数年経つと

“違和感”や“葛藤”に変わっていく。


これはなぜなんだろうか?





「好き」だけでは、乗り越えられない壁がある



実は、「好き」という感情だけで仕事を選んでしまうと、

現実とのギャップで苦しくなることがあるんです。


なぜなら、仕事とはただ楽しいだけじゃない。


  • 忙しい日もある
  • 思った通りにいかない日もある
  • 人との関わりに疲れる日もある
  • 求められる成果が重く感じる日もある



そんなとき、「好き」だけでは踏ん張れない。

“自分の人生において、本当に大切にしたいこと”を理解していないと、簡単に心が折れる。





自分の「優先順位」を知らないまま働いていませんか?



  • 旅行に行きたい
  • 友達と遊びたい
  • 家族との時間を大切にしたい
  • 週末はのんびりしたい
  • 1人の静かな時間が必要



こういった

“本当は自分が大事にしたいライフスタイル”を見て見ぬふりして、


「社会人だから」「ちゃんと働かないと」と、優先順位を逆転させてしまう。


結果どうなるか?


「本当はこれがしたかったのに」

という我慢が積み重なり、ストレスとなり、

やがて仕事へのモチベーションすら失ってしまうんですよね。





じゃあ、ブラック企業に耐えられる人はなぜいるのか?



実は、自ら望んで“厳しい環境”に身を置いている人もいます。


たとえば──


  • お金をたくさん稼ぎたい
  • 高級車に乗りたい
  • 独立して成功したい
  • 「すごい人」と言われたい
  • 社会的信用がほしい



こういった【欲しい未来】が明確な人にとっては、

多少のハードさは「通過点」「修行」と捉えられるんです。


周りから見たらブラック


しかし

自分が本当に望む未来に繋がっているなら、それは“納得できる努力”になる。





だから問い直してほしい──



あなたは、お金を稼ぐために生まれてきたのか?

あなたは、仕事をするために人生を生きているのか?

“人生の中に仕事がある”のか、“仕事の中に人生がある”のか?




仕事に真剣に向き合うことは大切です。

でも、【何のために向き合うのか?】を知らずに頑張っても、

いつか必ず心がついていけなくなる。


人生の優先順位を知らずに働くことは、

コンパスを持たずに航海に出るようなものなんです。


次回に続く・・・