世の中では「就職氷河期」と呼ばれる世代の話がよく聞かれます。
僕自身も、きっとその世代にあたるのだろうなと思うことがあります。
決して順風満帆な時代ではなかったけれど、
それでも今思えば、「この時代で良かった」と思えることもたくさんあります。
たぶん、
今日の内容は僕と同じような立場にある人、
あるいは誰かを育てたり、現場を任されているような立場の方なら、
「あるある」と感じてもらえる話かもしれません。
それは
『なぜ、言われないと動けない人が、こんなにも多くなったんだろう?』
自分の作業が終わればそれで終わり。
次に何が必要か、周りに何が起きているか、
それを考えようとしない人が、
増えているように思います。
いや増えているというか
それはもう当たり前なのかも知れません。
個人店では、全体を見ながらチームで動いていくことが求められます。
それでも、「私はここまでしかやりません」と線を引かれてしまう場面が少なくありません。
では、
なぜこうした人が増えてきたのでしょうか?
しかし実際
その子が悪いのではないというのは
どこかで理解してます。
世の中の流れ上
そうなってしまったんだろうなと・・・。
今日はそれを少しだけ、考えてみたいと思います。
1. 「正解を与えられる環境」で育ってきた
今の社会は、“自分で考えるより、正しく指示通りに動くこと”が求められる場面が多くあります。
学校のテスト、マニュアル化されたアルバイト、
「間違えないように」「叱られないように」と言われ続けてきた中で、
「自分から動くこと」はリスクのように感じられるようになってしまったのかもしれません。
2. 「責任を負うのが怖い」という心理
自分から動いたことで、もしミスをしたらどうしよう。
「やる」と言ったことで、余計な責任を負うことになったら嫌だ。
そんな気持ちが、無意識のうちにブレーキをかけてしまうこともあります。
だからこそ、「言われたことだけやっておく」が一番安全で無難。
その結果、仕事に対して“当事者意識”が薄れていってしまうのかもしれません。
3. 「頑張らないことが正義」という風潮
現代は「無理しない」「頑張りすぎない」が良しとされる時代でもあります。
たしかに、心と体の健康を守るためには大切な視点です。
でも一方で、
「ちょっと背伸びして頑張る」
「人のために動いてみる」といったことが、
“損”や“重荷”と
受け取られるようになってはいないか。
頑張ることがダサい、ほどほどが正義――
そんな価値観が、働くことに対する意欲を削いでいるのかもしれません。
だからこそ感じることがあるし
伝えたいことがある
仕事って、
本来はもっと自由で、
もっと楽しくて、
もっと自分を活かせる場であるはず。
やらされるのではなく、
やってみたいと思えるような働き方を。
誰かに言われる前に
動いてみたくなるような職場を。
そうやって自分の手で、
自分の成長や誇りをつくっていける人が、
これからは本当に求められていくのだと思います。
「なぜ、やらない人が増えたのか?」
それを考えるのも大事だけれど、
これからは、
「どうすれば“自分から動く人”が増えるのか?」も一緒に考えていけたら。
そんな想いを込めて、
この文章をまとめてみました