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賃上げしてほしい。その前に、ちょっとだけ考えてみたいこと

コロナ禍以降 賃上げ問題が話題となり

年々給料が上がっていく

 

良いことだとは思いますし、失われた30年を取り戻す

絶好の機会だとは思いますが・・・

 

この賃上げしてほしい

ただ上げて欲しいだけで終わると、またここからの30年

どうなるんだろうと考えることもあります

 

「給料、もっと上がってほしい」
「物価も上がってるのに、なんで賃金は変わらへんの?」

そんな声はよく聞きます。
たしかに、“賃上げしない企業”も存在してるのは事実やと思います。



でも同時に、
昔と比べて、働き方そのものも大きく変わってるな、と感じるんです。



今は、
● 採用するのにお金がかかる
● 育成するのに時間とエネルギーがいる
● やっと育ってきた…と思ったらすぐに辞める
● そしてまたゼロからのスタート



それでも「人が足りない」「人が定着しない」って、
現場はずっと右往左往してます。



企業も人間と一緒で、
「この人と一緒に頑張っていける」って思えたら、
ちゃんと育てていきたいし、

守っていきたいって思うものです。

 

個人商店のオーナさんはそういうかたが多い印象です




逆の立場でも考えて欲しいんですが

 

「この人、すぐ辞めるかもしれん」
「いつの間にかいなくなるかも」って感じたら、
正直、そこまで投資しようって思えへんのも現実やと思うんですよね。



その結果、企業はどうなるか?

→ 安定して経営を続けるために、
→ “内部留保”を増やして守りに入る

→必要な経費にお金を回して運営をはかる

→本来なら10人で良いところ余分に採用してしまう

などです。





つまり、“賃上げ”の反対側には、
“定着しない”という不安とコストがある。



これは経営者だけの話じゃなくて、
働く側にも、意識の変化が

これからは求められてるんじゃなかなと思うんです。



• 自分がこの場所で何を育ててるのか?
• どれだけの信頼や価値を、まわりに与えてるのか?
• 「ただ頑張ってる」だけじゃなく、「一緒に未来を作っていく存在」になれてるか?



もちろん、ブラックな会社もある。
理不尽に働かせる会社もある。
でも、“全部が会社のせい”ってしてしまうと、


ほんまに必要な気づきを失ってまう気がします。



給料って、社会のせいだけやなくて、
“自分の働き方”にもちゃんと繋がってるんやなと、
僕は思っています。




賃上げの前に――
「この人と一緒に頑張っていきたい」と思われる働き方、
自分はできてるやろか?

そんな問いが、自分の未来を変えていくんじゃないかなって思います。