お店をやっていて、ふと感じることがあります。
それは、「トイレ掃除」って、
実はその人の“仕事の姿勢”や“気づく力”が表れる場所なのかなということです。
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トイレって、目立たない。
「誰かがやってくれるやろう」って思われやすい。
でも、実際は誰かが丁寧に、静かに、見えないところで整えてくれてるから
お客さまも安心して過ごしてくれるし、お店の空気も保たれてる。
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仕事って、
目立つことや結果だけやなくて、
「誰かのために、見えないところで動けるか」
そこに“本質”があると思うんです。
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そして、トイレ掃除って、
気づく力も育ててくれます。
「ちょっと濡れてるな」
「あそこ汚れてるな」
「ペーパー切れてるな」
「なんか、使ったままになってるな」
そんな小さな変化に気づけるようになると、
それは商品を整えることにも、接客にも、仲間への配慮にもつながっていきます。
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逆に、気づかないままでいると、
お客さまの不快感にも、
仲間の負担にも、気づけなくなってしまう。
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だからこそ、
「トイレ掃除、しておいてな」と言うのは、
ただの作業指示じゃなくて、
“気づける人になってほしい”っていう願いでもあるんです。
トイレ掃除のやり方を教えたいわけではないということです。
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仕事って、
「言われたことをする」から始まって、
「自分で気づいて動ける」になって、
やがて「相手を想って先回りできる」に育っていく。
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その第一歩として、
トイレ掃除って実はすごく大事な場所なんやなと、
日々、僕も思ってます。
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誰も見てないときにこそ、
その人の“仕事の美しさ”が出る。
僕は、そんな姿を信じてます。