「すみません、ちょっとしたミスでした…」
「ごめんなさい、悪気はなかったんです…」
そんなふうに謝ってくれる人はいます。
たしかに、ひとつひとつは小さなことかもしれません。
でも、そういったミスに毎回こちらが気づいて、カバーして、動かなければならないとなると──
少しずつ、気力も時間もすり減っていくのを感じます。
最初は「まぁ仕方ないか」と思えても、
それが日々積み重なっていくと、
心の中に、こんな気持ちが芽生えてきます。
「また今日も、何かあるんちゃうかな…」
そして気づけば、
その人と関わることに対して
自然と身構えてしまっていることもあるかと思います
毎日の“なんかミス”が積もると、しんどい
本人からしたら些細なことでも、
こっちからしたら、**またか…**ってなる。
「今日もきっと何かあるんだろうな…」
「ミス前提で、先回りして準備しないと?」
って、心の中で考えてしまう
そして、
こうなった時点で実はもう危ない。
“いつも何かある人”になってしまったら、
信頼は確実に遠のいていく。
仕事を任せるのが怖くなる。
気を遣って、頼みにくくなる。
フォローする側にばかり負担がかかる。
そうなると、
チームの空気が少しずつ重たくなっていく。
じゃあ、なぜその人はミスを繰り返すのか?
これは、よくあるパターンがあって…
-
自分の行動がどう影響するか、想像していない
→ その場しのぎで行動してるから、周囲の負担に気づかない -
一回のミスを深掘りしない(振り返らない)
→ ただ「すみません」で済ませてしまう -
自分のせいで誰かが困っていることに鈍感
→ ミスを「自分だけの問題」としてしか見ていない -
“誰かがフォローしてくれる”と思っている
→ 無意識に人任せ。だから改善が生まれない
“悪気がない”では済まされない
「わざとじゃない」
「忘れてただけ」
──気持ちはわかる。
でも、それで毎回誰かが疲れてるなら、
**もうそれは“個人の問題”じゃなくて、
チームにおける“信用の問題”**なんですよね
。
ミスより怖いのは、「信頼のヒビ」
ミスをゼロにするのは難しい。
でも、それにどう向き合うかで、信頼は変わる。
・ミスを素直に認めて、すぐ直す
・原因を振り返る
・次に同じことが起きないように考える
その姿勢だけで、
周りの見方はガラッと変わると思います
ミスそのものより怖いのは、
「またか」と思われること。
小さなミスでも、
それが日常になった瞬間、
信頼は静かに、確実にすり減っていく。
「任せて大丈夫」
「この人なら安心」
そう思ってもらうには、
【当たり前のことを、ちゃんとやる】しかない。
「悪気がない」は、言い訳にならない
気づいたら、直す。
その姿勢が、信頼を守る唯一の方法かと思ってます。